進め方

K2WORKSではデザイン・構造・機能・コストなど、建築を構成する各要素をバランス良く設計する事を心掛けています。デザインは良いけれど構造が心配・コストが割高、というようなご心配はありません。
デザインの良い、安全で長持ちする快適な建物をリーズナブルなコストで実現する、という明快なコンセプトを元に設計活動を行っています。

 ■ 設計~竣工までの進め方

  • 最初のご面談から工事着工まで、設計期間は3~6ヶ月、その間1回/2週 程度のペースでお打合せさせていただく事例が多いです。
  • 工事着工から竣工まで、5~6ヶ月かかる事例が多いです。
  • 下記に、設計~着工~竣工迄の大まかな流れをご説明いたします。
お問い合わせ・ご面談
住まいへのお考えや思いをお聞かせいただきながら、ご家族構成やライフスタイル、将来へのことなど様々な観点から、どのような住まいの姿が最善なのか、ご一緒に考えましょう。
敷地がまだお決まりでない段階でも全くかまいません。用地のご紹介も可能です。敷地が決まっている場合は、測量図など敷地関係の資料をお持ちになってください。
また、建築やインテリア雑誌のお気に入りの写真やこだわりの素材などがありましたら資料をお持ちください。具体的なイメージがあるとお打ち合わせもはずみます。ご予算やご資金計画についてもご遠慮なくご相談ください。
ご面談は無料ですのでお気軽にお問い合わせください。
ラフ設計
土地が確定している場合は、ご面談をもとにラフプランを作成します。
平行して基本素材や設備機器など、概略の仕様を設定していきながら、住まいの方向性が絞れてきましたら、概算工事費を算出します。いくら素晴らしい建築・空間でもご予算との兼ね合いから外れてしまっては実現には至りません。無駄にコストを掛けず、素材の使い方や創意工夫によって、コストパフォーマンスの高い住まいが実現できるように心がけています。
ラフ設計・概算工事費についてご理解いただけるようでしたら、設計監理契約をご締結いただきまして、次に進みます。この段階で終了する場合は費用は生じませんのでご安心ください。
基本設計
ラフ設計からのプラン変更も含めて、さらに内容を掘り下げて設計を進めます。
平面・立面・構造・設備計画を固めながら各仕様を平行して検討していきます。
平面図だけでは分かりにくい空間も3Dモデルで分かりやすくご提案します。
各素材の検討に際しては、当事務所にてカタログやサンプルをご確認いただいたり、住宅設備などはショールームをご覧いただきながら進めます。
<主な検討内容>
 ・プラン確定
 ・内外デザイン、素材選定
 ・住宅設備のデザイン、選定
 ・構造計画
 ・設備計画
チェックポイント!
基本設計がまとまりましたら概算工事費を算出し、コストに問題はないかどうか確認します。ご予算を超えている場合は、どこを変更してコストを抑えていくか、基本設計項目を見直しましょう。
実施設計
基本設計をもとに、意匠図・構造図・設備図・仕様書を詳細にまとめていきます。
この実施設計図面が、正確な工事見積や実際の工事の基準となる設計図書になります。
基本設計で決まらなかった細部もここで確定していきます。
平行して建築確認申請など建築関連法規上の許認可手続きを行います。
<主な検討事項>
 ・プラン詳細、寸法の確定
 ・内外デザインの詳細確定
 ・住宅設備の詳細確定
 ・構造の詳細確定(強度計算)
 ・設備の詳細確定(配管配線ルート・機器仕様)
チェックポイント!
実施設計がまとまりましたら、これまで検討してきたことの見落としがないか、少し変えたいところはないかなど、見積もりに影響がある部分を再確認します。
実施設計図面は、延べ30~40坪のお住まいでA3版で40枚位になります。
施工会社選定
実施設計完了後に、通常は2~3社の複数の施工会社から見積りを徴収します。
ご依頼者紹介の施工会社に依頼する事も可能です。特命(1社)では工事費が想定以上に高くなってしまう事もありますので、競争原理が働くように進めます。
見積りが揃いましたら、各会社の見積金額や技術力を鑑みながら施工会社をご決定いただきます。
ご依頼者の、各施工会社に対する印象なども交えながら、当方は専門的な立場でご選定をサポートします。
施工会社決定後、工事契約書・契約約款・瑕疵担保・アフターサービス等に対する助言など、ご契約をサポートします。
チェックポイント!
複数の会社から見積もりを徴収すると、各施工会社のその時の受注意欲や価格競争力によって、工事金額に20%程の差が出る場合もあります。見積りの落としや勘違いがないか、それぞれの明細を確認して後のトラブルにならないよう調整します。
工事監理
着工後は設計図書通りに施工がなされているかどうか、定期的に現場監理を行います。特に構造体や雨仕舞など、仕上げで隠れてしまう部分は重点的にチェックします。内部の様子がつかめるようになった段階で、最終的な仕上げ素材の色など、お客様と確認しながら決定していきます。
<主な監理事項>
 ・基礎配筋、アンカー検査
 ・コンクリート強度の確認
 ・木材加工図のチェック
 ・上棟立合い確認
 ・構造金物検査
 ・防水施工確認
 ・断熱施工確認
 ・内外下地確認
 ・設備配管配線施工確認
 ・内外仕上げ検査
 ・竣工検査(審査機関検査立合いとも)
チェックポイント!
設計者が行う「監理」と工事施工者の「管理」とは違います。「監理」は設計図書に基づいて正しく施工されているかどうかの確認、「管理」は工程調整や職人の手配など施工を行うための業務です。
延べ30~40坪の住宅の場合、「監理」回数は25回位です。要所要所で建て主さんにもお立合いいただけるようにしています。
完成・お引渡し
弊社の完了検査・官庁許認可完了検査・お客様検査、各段階での手直しを経て、施工会社からお客様へのお引渡しをサポートします。
<お引渡し時の流れ>
 ・手直し箇所の確認
 施工会社から
 ・設備機器等の取扱い説明
 ・工事関係書類の提出
 ・鍵のお引渡し
チェックポイント!
お引渡しではローンでの工事残金のお支払いや登記の手続きが必要です。お引渡しに先だって各手続きをサポートをいたしますのでご安心ください。

 ■ 設計料について

  • 住宅の場合、設計料と監理料を含めた設計監理報酬は、工事費の10%(+消費税)です。
  • なお、小規模なお住まいの場合でも、設計監理上必要な設計図書の作成や現場監理の回数は極端には減少しませんので、最低金額は150万円(+消費税)とさせていただいております。
  • 住宅以外の場合はお見積りいたしますのでお気軽にお問い合わせください。

 ■ 工事費について

  • 工事費は物件毎に面積や仕様で異なります。同じ仕様であれば面積が大きいほど坪単価当たりの工事費は下がります。
  • 設計事務所ですので色々な素材をお選びいただく事が可能なのですが、ご面談時やご提案時には工事費の目安となるものがないとご判断が難しいですから、下記のような仮仕様を設定しています。
  • 下記仮仕様の場合、30~40坪の木造2階建住宅で、55万円/坪 を目安にお考え下さい。
部位 標準設定仕様 備考
基礎 ベタ基礎 地盤改良は別途
外壁 モルタル下地ジョリパット仕上げ(サイディングも可) 通気工法
構造耐力 性能表示等級3レベル 建築基準法の1.5倍レベル
断熱材 充填断熱(グラスウール24K) 新省エネ基準(H4)レベル
サッシ トステム デュオ+ペアガラス
内部建具 木製規格品(パナ・リクシル等) 玄関ドア:トステム
内壁・天井 石膏ボード下地、壁紙張り
ムクフローリング張り(水回りはクッションフロア) ネダレス工法
キッチン 定価100万円程度のシステムキッチン
浴室 定価100万円程度のユニットバス又は在来工法浴室
トイレ 定価20万円程度の衛生器具 洗浄便座付
換気設備 第3種換気方式 換気扇+居室給気口
電気設備 敷地内工事とも本体に含む 引込みとも
給排水設備 敷地内工事とも本体に含む 引込みは別途
エアコン 別途 40万円/戸程度が平均的
照明器具 別途 30万円/戸程度が平均的
外構工事 別途 敷地面積・形状によって異なります

上記、別途扱いのものについてもご提案時には全体の概算金額を提示致します。
弊社の標準的な仕様と工事費との関係を示したものです。仕様の変更は可能ですし、変更した場合の工事費についても都度、ご確認いただきながら設計を進めています。